大人の皮膚病

Adult

いぼ

イボの種類は

  1. ウイルス性のイボ
    通常小児の手足に多く見られ、ヒト乳頭ウイルスによって引き起こされます。
    プールなどで感染することがあります。大人はジムなどで感染を起こします。自覚症状は無く、放置すればふえることがあります。自然に治癒することもありますが、数年~十数年掛かります。
  2. 老人性イボ(脂漏性角化症)
    通常高齢者に見られますが、30歳以降から出現します。主に紫外線が関係することが多く、露出している顔面や手背等に見られ、シミが盛り上がったものです。

日常生活の注意点

  1. ウイルス性のイボ
    水イボほど感染力が強くないので、スイミングなどを控えることは必要ありませんが、治療することが大事です。
  2. 老人性イボ(脂漏性角化症)
    体質によって左右されるので、特に注意する必要はありませんが、若いうちから過度の紫外線を避けることが重要です。

イボの治療法・治療の流れとは

ウイルス性のイボ

  • 液体窒素療法
    マイナス196度の超低温で、組織を破壊する方法です。当院では綿球に液体窒素を含ませてイボに直接あてます。当たった部分は白く凍結し、痛みが見られます。皮膚表面の異常組織を壊死させて新しい皮膚の再生を促します。副反応として、水膨れ、血まめになることがあります。この治療は数回続ける必要がありますが、足の裏のイボは10回以上治療することがあります。治療間隔は1週間で、1月4回までです。
  • ビタミンD軟膏による治療
    この方法は、幼児や痛み弱い小児に使う治療方法です。イボの表面にビタミンD軟膏を塗りバンドエイドなどで密封します。一日1回寝る前に行い、朝にテープを外します。約3か月間の治療で治ることが多いです。副作用は、イボの周囲の皮膚が赤向けになります。2週間に1回、表面の角質を削ります。
  • ヨクイニンの内服
    漢方薬による治療で、通常数か月から数年かかります。量が多いので飲めない方もかなりいらっしゃいます。

老人性イボ

  • 液体窒素療法
    マイナス196度の超低温で、組織を破壊する方法です。当院では綿球に液体窒素を含ませてイボに直接あてます。当たった部分は白く凍結し、痛みが見られます。皮膚表面の異常組織を壊死させて新しい皮膚の再生を促します。この治療は2~3回で終了します。副作用として色素沈着・色素脱失が見られることがあります。

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