シミ取り
しみについて
確かに、レーザーは色んなシミに対して非常に効果があります。しかし、レーザーでかえって悪くなるシミもあり、適切な治療法を選択する必要があります。
シミ治療で一番重要なのは、一見シミに見えて他の重大な病気(皮膚癌など)を見過ごしてしまわないかどうかです。例えば悪性黒子という皮膚癌とシミは見た感じが似ています。また体に茶色いシミがたくさんあるときは、多発性神経線維腫という全身の病気かもしれません。
二番目に重要なのは、どんなタイプのシミか区別をつけることです。例えば肝斑(かんぱん)というシミであれば、外用や内服で治療できるのに対して、レーザーはかえって肝斑を悪化させるので使用できません。またADMというシミに対して、いくら美白クリームを外用しても色素が皮膚の深いところにあるためレーザーでないと効果がでません。
1. 肝斑(かんぱん)
頬、眼の下、鼻の上、時に上くちびると鼻の間にも左右対称性にみられる。
妊娠と関係が強く成人女性に多い。
2. 老人性色素班
ほとんどの中年以降の男女に出現する褐色調のしみになります。
3. 後天性真皮メラノーシス(ADM)
20歳以上の頬骨に発症するしみです。一部紫色の色調を示します。
当院でおすすめの治療方法
当院では、美白クリームとしてハイドロキノン5・10%を扱っております。ハイドロキノンは肝斑に有効です。化粧と一緒に使うことも出来ます。副作用は少ないですが、まれに皮膚が赤くなる方も見えます。
ハイドロキノンは副作用が少なく、価格も安く、効果も一定以上あり、コストパフォーマンスの優れた美白クリームです。ご希望の方は診察時に医師にお申し出 ください。また一度シミの相談で診察を受けられている方は、受付でお申し付けいただくこともできます。
また、当院では ハイドロキノンを配合したトレチノインクリームを導入しました。トレチノインで表皮の細胞を活発に増殖させ、表皮の底に沈んでいる、しみの色素を外に出し、ハイドロキノンで、しみの色素をつくる細胞に新しいしみの色素を作らせなくします。