大人の皮膚病

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ほくろ

ほくろの原因

ほくろは正式には母斑細胞性母斑という名前で、良性の皮膚腫瘍です。 皮膚のすべての部位にできる黒色の色素斑です。いわゆる“ほくろ”は小さい点状のものを指し、“黒あざ”はやや面積のあるものを指します。これらは平らなものからやや隆起したもの、発毛を伴うものから伴わないものまでさまざまです。

点状のほくろは生まれた時にはわからないのが、あとになって次第に数が増えてきます。これに対し黒あざは生まれつきあることが多く、時に広い範囲にできたり(先天性巨大色素性母斑)、また剛毛を伴ったり(獣皮様(じゅうひよう)母斑、図61)します。先天性巨大色素性母斑の場合、悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)を生じる可能性が3~7%あるともいわれ、早めの受診をすすめます。

ほくろの治療方法

  1. 美容的に気になる
  2. 悪性かどうか心配な場合
  3. 盛り上がっていて引っかかる

などほくろを取りたい理由は大体3つに大別されます。
ほくろを取るにはいくつかの方法がありますが、その大きさや部位を考慮し、最も傷あとが目立たなくなる方法を選択するようにしています。

電気メスによる治療

電気メスは、局所麻酔の後皮膚から隆起した部分を電気で平らにする方法です。メスとありますが、刃物のメスではなく電気で蒸散させる方法です。
外科のアプローチが必要な場合には、形成外科医をご紹介いたします。

日常生活の注意点

注意点ではありませんが、術後は当日から入浴をすることが可能です。